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ハイパーボリア (クトゥルフ神話) : ウィキペディア日本語版 | ハイパーボリア (クトゥルフ神話)
ハイパーボリア(Hyperborea)は、クトゥルフ神話に登場する架空の地名。ヒュペルボレオス、ヒュペルボリア、ヒューペルボリア、ハイパーボレアなどと表記されることもある。 == 概要 == 主にクラーク・アシュトン・スミスの諸作品に登場する地で、北極海と北大西洋の間のグリーンランド近辺にあったとされる〔大陸である。今日のグリーンランドそのものであるという解釈もある。 この大陸は、文明の栄えた都市が存在した一方、アブホースやツァトゥグァといった暗黒に潜む神々や多くの恐るべき生物が生息していたと言われている。しかし、氷河期の訪れとともに、この大陸は人の住まぬ地となり、住人達はムー大陸やアトランティスに移り住んだという。 この設定は当初、スミスがパルプ・マガジンの同僚作家、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトやロバート・E・ハワードの作品等を参考にして独自に築いたものであった。しかし、作品の刊行以前に書簡でこれを受け取ったラヴクラフトはスミスへの返信でこの設定を激賞、更にはこの世界に登場する神格、ツァトゥグァを借りて自身のクトゥルフ神話小説に登場させた〔 ツァトゥグァの初出はスミス作「The Tale of Satampra Zeiros」(英語版)、この作品は1929年執筆、1931年発表。ラヴクラフトは1929年12月にZelia Reed (Zelia Bishop)のために添削/ゴーストライトした「The Mound」にツァトゥグァを登場させている。また、1930年2月より発表の「The Whisperer in Darkness」 (「闇に囁くもの」)でも言及している。〕。スミスはそのためその後、このハイパーボリア世界にラヴクラフト的要素をより積極的に取り入れていく。よってこの世界は先史時代版のコズミック・ホラーともいえる性格を持つこととなった。ロバート・E・ハワードも早い段階から自作において固有名詞を借りている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハイパーボリア (クトゥルフ神話)」の詳細全文を読む
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